激甘Milk*Tea+
「……ちょ、秘美!?」
私の後ろから慌てて走ってきた隆哉。
「…あれ、隆哉?」
「あれ、じゃねぇよ…つか、てめぇ誰だ?」
いきなり日向に喧嘩腰の隆哉。
「わっ隆哉、あのね!「あ。もしかして秘美の従弟、とか?」……え?」
な、なんで?
「いや、目青いし。なんか、美紀さんと3人似た空気感じるから」
なるほど~!
「こんにちわー。日向です」
満面の笑みで隆哉に挨拶する日向。
……いい子!(泣)
「どうもー、俺は隆哉。さっきはいきなり喧嘩腰で悪かったな」
「いえいえ。秘美は大切にしてもらってるんすね。」
にこにこと笑う日向に、十優ちゃんが
「あ、次体育…」
ぼそっと呟いたので、
「あ、そうだよね?体操服だし。じゃあまたっ」
「あ、はいっ!また♪」
微笑みながらで手を振る十優ちゃんは
ぽかぽかと暖かく周りを包む、お日様に見えた。
「じゃあ秘美、今日秘美ん家いくから一緒に帰ろうなぁっ」
その長身からは考えられない程、
ぶんぶんと大きく手を無邪気に振る日向は
周りを明るく照らす太陽のようだった。