激甘Milk*Tea+





「…みーちゃん、やってくれるじゃん」


みーちゃん、とは美紀ちゃんのことだ。



「美紀ちゃんは悪くないよ?それにゆうちゃんいい人だし…ぁ。」


「……ゆうちゃん?」


……今の日向の状態を表すなら、
周りを明るく照らす太陽じゃなく、
一つの惑星を飲み込み消してしまう太陽だ。



「…って、呼んでます」


あぁ、本当墓穴掘っちゃったよ私~!


「まぁ、会ってみねぇとわかんねぇしな。」


と、いつもの笑顔に戻った日向に取り敢えず安心する。




すると、

─────……ピンポーン、ピンポーン


とインターホンが鳴り響いた。



日向と顔を見合せ、首を傾げる。


今は午後7時過ぎ。

もしかしたらゆうちゃんかもしれない!



と思い、慌てて私の部屋のベッドから降りようとしたら

「俺がいくよ♪」

と、笑顔の日向に抑えられた。




ゆうちゃんじゃありませんように

ただそう願うしかなかった。







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