激甘Milk*Tea+
「一緒ってどこが?」
秘美の両頬から手を離し、話しやすいようにする。
「……ゆうちゃんなんか、男女問わずモテるんだもん」
少し赤くなった頬を擦りながら話す。
「ちょっとは自覚してたんだけど…男女問わずか?」
親父はそうでもねぇけどお袋が美人で、
兄貴も聡之も美形だし、よく似た三兄弟だ
って言われ続けていたからたぶん俺も
そっちの分類なのだろうだとそれなりに自覚はあった。
───…が、男にモテた記憶はない。
とすれば、
「…それ、俺じゃなくて。秘美、お前だろ」
「嘘だぁ!ゆうちゃんと歩いてるとき、みんな見とれてるもん」
だからそれが、お前なんだって。
ほんと、この無自覚め…放っといたら
どこの馬の骨かもわかんねぇ奴に引っ掛かりそうだ。
「……まぁいいや。自覚しねぇなら、俺が守ってやるしかねぇな」