激甘Milk*Tea+





「一緒ってどこが?」


秘美の両頬から手を離し、話しやすいようにする。



「……ゆうちゃんなんか、男女問わずモテるんだもん」


少し赤くなった頬を擦りながら話す。


「ちょっとは自覚してたんだけど…男女問わずか?」


親父はそうでもねぇけどお袋が美人で、
兄貴も聡之も美形だし、よく似た三兄弟だ
って言われ続けていたからたぶん俺も
そっちの分類なのだろうだとそれなりに自覚はあった。



───…が、男にモテた記憶はない。

とすれば、

「…それ、俺じゃなくて。秘美、お前だろ」


「嘘だぁ!ゆうちゃんと歩いてるとき、みんな見とれてるもん」


だからそれが、お前なんだって。

ほんと、この無自覚め…放っといたら
どこの馬の骨かもわかんねぇ奴に引っ掛かりそうだ。



「……まぁいいや。自覚しねぇなら、俺が守ってやるしかねぇな」




< 69 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop