激甘Milk*Tea+
けど、それはいつも一瞬で。
「……っ…」
時々見せるゆうちゃんの無表情な横顔は
男の人から見ても綺麗なぐらいで。
一緒にいてもゆうちゃんの周りの空気だけ違って見える。
──やっぱり大人なんだ。
そう感じると余裕もなくなるし、すごく寂しくなる。
ゆうちゃんのことになると泣き虫になる私はすぐ目に涙が溜まる。
「秘美、どうした?」
そっと私の頬に手を添えるゆうちゃん。
優しく私を包んでくれる匂いと
その細く骨ばった大きな手に安心する。
「んー?ゆうちゃんはやっぱり大人だなぁ、って。」
思ったことをそのまま口にする。
「俺?俺なんかガキだよ。秘美から見たら、見た目は23のオジサンだけどな」
ははって笑うゆうちゃんに見とれる。