激甘Milk*Tea+





そして未だにこの状況を把握しきれていない私。


「騙してたとかじゃないんすけど……俺、男っす」


申し訳なさそうに眉を下げて笑う十優ちゃん。

いや、十優くん?



「って、え!十優くんだったの!?」


「秘美…この際、くんとかちゃんはどうでもええねん」


性別の問題やから、

ぽん、と私の肩に手を置き話す光。


「え……じゃあ、日向の彼女じゃないの?」


「わぁ、止めてくれ!十優は普通の友達だからっ」


慌てて自分の顔の前で両手をぶんぶん振る日向。



「前々から秘美さん、怪しいなって思ってたんスけどね。今更だし、制服で会うのが一番かなって。」


「確かに、一番だね~」


と、嬉しそうに日向と十優くんを交互に見て微笑む苺。


この面食いっ

恭ちゃんに見られても知らないよ(笑)



「なんか、ごめんね?」


普通に考えたら性別間違われるのとかやだよね。


少ししゅんと頭垂れていると、

「や、でも俺のこと十優ちゃんって呼んでくれたり、顔目当てで仲良くしてるんじゃないのが伝わったんで嬉しかったっス!」


だから、これからも十優ちゃんで♪

と、いつものように優しく微笑む
十優ちゃんの笑顔は本当に綺麗だった。






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