激甘Milk*Tea+
◎初めての経験
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「…はぁ、それにしても十優ちゃんが男の子だったとはね~」
うん、未だに信じられないよ。
「あの場で橘が男って気付かなかったの、秘美ぐらいだろうな」
ケラケラ笑いながら私の頬をつつくゆうちゃん。
「もう、からかわないで!」
私がふい、とそっぽを向くと
「…わり。久しぶりの秘美で、テンション下がんねぇんだ」
苦笑いしながら、私の頭をよしよしと撫でる。
「久しぶり、だもんね。」
ゆうちゃんに微笑みかけた。
ほんと、何日ぶりのゆうちゃんだろ?
今日は休日。
ここ最近は残業やら、送別会やら、歓迎会やらで
ずっと忙しかったゆうちゃんだけど、
久しぶりにゆっくり出来る日があったので
こうして私の家で二人まったり過ごしてる。
本当は出掛けてもいいんだけど、
ゆうちゃんのこと考えたら家でDVD鑑賞とか、
ゆっくり出来るほうがいいよね。
…なんて、私がゆうちゃんにくっつきたいのが
理由の半分は占めてたりするんだよね。
「……秘美、そんなに寂しかったか?」
「え!?」
なになにっ?
もしかして声でてた、とか!
うっわ最悪~恥だよ、恥!