激甘Milk*Tea+
「……私、寂しいって声でてた?」
寂しいって思ってたけど口にした覚えはない。
「え…無意識?」
「やっぱり声でてたの!?」
うわぁ、恥ずかしっ!
一人わたわた焦っていると、
「…違うくて。これ、見てみ?」
渡されたのはさっきの紙。
「?…あ。」
そこにはいくつか案が書かれていて、その端に
“寂しいよ”
と弱々しく書かれてた文字は紛れもなく私の字だった。
「…さて、」
私の隣に腰かけているゆうちゃんから声がしたため、私はゆうちゃんを見上げた。
「そんな秘美ちゃんのために俺から♪」
笑顔で私に話しかけるゆうちゃん。
その手の上には、白いリボンが綺麗に巻かれた小さな紺色の箱。
……箱?
「…え、なに?何の箱?」
「開けてみ?」
言われた通りにしゅるしゅるとリボンをほどく。