激甘Milk*Tea+





「…うそ…」


その箱のなかには大きさの違う、二つのシンプルなシルバーリングが入っていた。



「別に今日で一年じゃねぇけど、寂しがってるだろうなーって思って、気づいたら買ってた」


ほら、手貸して?

そう言われ、喜びのあまり半泣きになりながらも右手をだした。


「ちげぇよ、左手!左手につけんの」


「え、左手っ!?」


びっくりしてゆうちゃんを見つめていると、強引に左手を掴まれた。

そしてそのまま、小さい方の指輪が私の薬指にはめられていった。



「…ぴったりだ。」


指のサイズとか聞かれていなかったのに、その指輪は驚くほどぴったりだった。


「サイズ、なんでわかったの?」


「ん?美紀ちゃんに聞いた~」


あ、なるほど。

美紀ちゃんなら知ってるもんね~。



小さな箱に入っていたときとはまた別の輝きを私の左の薬指で放つリング。


「ゆうちゃん、ありがとう!すっごい嬉しい♪」


笑顔で言うと、頭を撫でられ


「これで秘美は俺のな。絶対離れんなよ」


って微笑み返してくれた。



言われなくても離れないもん。

私、幸せ者だぁ!





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