激甘Milk*Tea+
左手の薬指でキラキラしている指輪をずっと見つめご機嫌な私。
「……で、俺はいつ秘美のものにしてくれんの?」
「…へ?」
私の…もの?
待ってんだけど、
そう言ったゆうちゃんは私に左手をつきだした。
あ…そういう意味か。
私は小さな箱から残っていた、大きい方の指輪を取りだしゆうちゃんの薬指にはめた。
「これでゆうちゃんは私のね?絶対離れないでよ」
「…真似すんな!恥ずかしかったんだからな」
と少し頬を赤く染めるゆうちゃん。
「照れてる~!ゆうちゃん、可愛いっ♪」
調子にのって、いつも私がされているようにゆうちゃんの頭を撫でた。
「へぇ、いい度胸だ。覚悟は出来てんだろーな」
ニヤニヤと笑うゆうちゃんに背筋が凍った。
「あ、あは」
取り敢えず笑っとけ精神でひきつった笑顔を向ける。
「今日はたっぷり鳴かせてやるよ」
ニヤリと怪しげに笑うゆうちゃんに、不覚にも見とれてしまった。