激甘Milk*Tea+
「……駄目だ。」
ゆうちゃんがそう言ったと同時に私から離れた。
「……っ…」
よくわかんないけど、助かった~。
そう思い、熱くなった身体と顔、うるさい心臓を落ち着かせるべく目を瞑り、深呼吸をした。
「秘美、ごめん…」
「え、なにが?」
いきなり訳のわからないことを言い出すゆうちゃんを見上げ、首を傾げた。
その次の瞬間に、
「わ!な、なにっ!?」
気がつけばゆうちゃんに、お姫様抱っこされてる私。
お姫様抱っこなんて何年ぶりだろう、なんて一瞬思った私。
だけどそれよりも…
「なんで二階あがるの?」
ゆうちゃんは私を抱いたまま、階段に足をかけていた。
「……もう、無理なんだよ。ごめん。」
と、まだ訳のわからないことを言い続けるゆうちゃん。
「ねぇ、それなんの話?私ゆうちゃんになんかされたの?」
「……」
あー、ゆうちゃん黙っちゃったよ。
ほんとなに?
一人辿り着くはずもない答えを考えていると私の部屋についた。