激甘Milk*Tea+
ガチャ、とゆうちゃんに回されたドアノブ。
抱っこしてても手は使えるんだ、と少し感心している私をゆうちゃんがベッドに座らせた。
眉間にしわを寄せたまま私の前に突っ立ち、一向に話し出す気配のないゆうちゃん。
今まで見たことがないゆうちゃんに少し不安と戸惑いを感じ、首を傾げ
「……ゆうちゃん?」
と彼の名を呼んだ。
「……っ秘美」
するとその顔は少し苦しそうに歪み、
「…わっ」
私はベッドに押し倒された。
「ゆ、うちゃん?」
なんで、そんな辛そうな顔してるの?
ゆうちゃんのそんな顔を見ているだけで悲しくなり、自然と涙腺が緩み、視界がぼやける。