激甘Milk*Tea+
「──っ!ごめん、俺今日はもう帰る!」
私の顔を見てはっとなり、私の上から退いたゆうちゃん。
その悲しみに満ちた表情はさらに酷くなった。
「うー。帰っちゃやだぁ…」
ゆうちゃんをそんな顔のまま帰したくなくて、ベッドの上で泣きじゃくる私。
「…けど俺、もう我慢できねぇんだよ」
「……我慢?」
どこかで聞いたことのあるやり取り…あ、デジャヴ?
……じゃなくって!
元カレだよ、元カレ!
「ずっと、待つつもりだったんだ。せめて秘美が卒業するまではって…」
「その気持ちだけで充分だよ…」
そんなに私を大切にしてくれてたなんて、思わなかった。
こんなになるまで、苦しんでたんだ。
「私、ゆうちゃんが大好きだよ。それだけじゃ、なにも出来ない?私…ゆうちゃんのそんな顔、見たくないんだぁ…」
起き上がり、ゆうちゃんの頬をそっと撫で、そこにキスをした。