激甘Milk*Tea+
「…うざ」
「ゔ…痛い。秘美ちゃんの言葉が刺さって、ガラスのハートが粉々や」
うぅ、と泣き真似を始める光もスルーして、私と栄嗣二人で体育館へと向きを変えた。
「え…ちょ!私そっちだよねっ?」
慌てて私の隣に並ぶ苺に、
「……今日の苺さんが?」
と、冷たい視線を送った。
そのとき、
「…ったぁーい!」
なにかが私の後頭部にぶつかった。
涙目で頭をさすりながら後ろを振り返ると、
「よぉ、ひぃちゃん。苺になんて視線送ってくれちゃってんのかな?」
「……き、恭ちゃん!」
恐ろしいぐらい、にこにこと笑う恭ちゃんがいた。
そんな恭ちゃんに思わず後退りをし、みんなを置いて体育館へ向け猛ダッシュをした。