愛しき・愛しき人[誤字修正]
そう感じてから、

俺は心を凍らせることにした。

何も考えず、すべて成績を重視した。

できない奴には、「バカ・あほ・やめろ」と言い放った。

男性社員だけのつもりだった。

それも人によって、いいかたも変えていた。

追い込むことがいい方向に向かう奴もいれば…

追い込むと自滅してしまうタイプの奴…


もちろん、いろいろなタイプがいるのは分かっていた・・・



今日も、大口の契約をとって、鼻高々に帰ってきた。

こいつは、ほめたら、最後だ。

それ以上を望まない。

怒られれば、さらなる上を目指そうと努力するタイプだ。

だから、ほめたりしなかった。

案の定、こいつは「課長…次、見ていてくださいね」

といい、席についた。

思った通りの反応をした。

こいつは、伸びる。

営業としてやっていける。

そう思った。
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