愛しき・愛しき人[誤字修正]
今、一番厄介な奴が一人いる。

女性社員の一条加奈だ。

あいつは営業事務として、俺たちのサポートをしている。

仕事はできる。

こちらが頼んだ仕事も、予想以上の内容で早く仕上げる。

営業の奴らが、営業に集中できるのは彼女のおかげだろう。



だが、彼女は抜けているところがある。

営業事務は専属というわけではないが、

担当する営業マンが決まっている。

彼女は俺も含めて、6人を担当していた。

他の事務の子に比べると多すぎる。

普通、2人から3人。多くても4人でいっぱいのはずだ。

しかも、彼女の担当の営業マンは課内トップ3が入っている。

仕事量ははかりしれない。



担当を変えようとしたが、営業の奴らが、彼女以外と組みたくないという。

課内での彼女と仕事をしたいと思う奴がかなりいる。

女としてではなく、純粋に仕事のパートナーとしてだ。

彼女に奴らは絶対的な信頼をしているのだろう。


逆に考えれば、彼女と仕事をしたおかげで、トップ3になれたんだと。


それくらい、彼女に仕事ぶりは素晴らしかった。俺の目からみても。
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