愛しき・愛しき人[誤字修正]
「あれっ?まさか帰るの?帰るわけないよねぇー。
 夜はこれから!!」

本人は気がついていないのか、べろべろのくせに…
二次会に行く気満々。

それに加えて、私まで、誘っている最悪な奴。


私は、行くとも行かないとも言わず、みんなとお店をでた。

もちろん、フェードアウトするつもり。

これが、この状況になった時のいつものパターン。

みんな酔っていることもあって、誰が行ったか、よく覚えていないから大丈夫。


でも、今日は、腕を掴まれてしまった。

これはまいった…これ以上飲んだら、間違いなく吐いてしまう。

私が、どうしようと悩んでいると、課長が私にむかって

「君はこれ以上飲むつもりか?自分のキャパくらい知っておきなさい。
 今日の君は、これ以上飲んだりできないだろう。
 かえりなさい。」

私を助けるような神の一言。

私は行くつもりもないので、課長の一言はありがたい

もちろん、課長がこう言っているのに、無理に連れて行こうとする人はいない。

「お先に失礼します、おやすみなさい…」

その一言をつげ、タクシー乗り場へと向かった
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