愛しき・愛しき人[誤字修正]
私が、一人で、百面相をしていると、

「もういいか?声かけても・・・」

その男の人はいった。


『あっ・・・はい。いいです。っていうかあなた誰ですか?』


「お前!!自分の課の課長の顔も忘れたか?
 記憶障害でも発病したか?」

『課長って・・・・うちの営業の高橋課長ですか?』

「どっから、どうみたっておれだろう!!
 まったく、ちょっと心配になって、見に行ってみれば、タクシー乗り場のベンチで気持ちよく寝てるし、おこしても起きないし、
しょうがなく・・・俺んちに連れてきた。以上だ」


恥ずかしくて、何も言えずにいた・・・

でも、この課長が自宅にまで連れてくるなんてやさしさがあったんだ??

課長の家だよ・・・課長の・・・・

どうしよう・・・
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