片想い【短編】
「…あ、あはははは」
「笑ってごまかすな」
「すいません…」
何やってんだ、私
拓哉と別れたからずっと考え事してたから
教室間違えるっていうバカな間違いしちゃったんだ…
つか、いまどきしないでしょ。
教室まちがえるなんてこと…
「はぁー。別にいいよ、許す」
「…ありがたきお言葉です」
「よし、ならイチゴオレ1つな」
「はい…は?」
「いいじゃんか。へるもんじゃないし」
いやいや、
お金は減りますよ
でもしょうがないか。
私がいけないんだし。。。
「…わかった。イチゴオレ1つね?」
「あら、急に物分りよくなっちゃってどうしたの」
「わけわかんない!べつによくなってないから」
「そっか。…なんかあったなら、誰かに相談しろよ。気が楽になるし」
「え?」
「教室ふつうだったら間違えないから。階段はさんで隣にあんだから、ふつうは間違えない。ただの天然か、ものっそいバカかどっちかだろ。
だからなんかあったのかなーって。
友だちとか、家族とか。
きまずいなら保険医でもいいんじゃん、相談してみたら?
なんなら俺でもいいけど」
……
まさか、
初めて話した人に
ここまでわかるなんて…
…ドキ……
ん?
今のなに?