片想い【短編】
「…」
……
弥生ちゃん、
それがわかってたら
もうとっくにしてますけど…
そんな私の視線に気づいたのか、
弥生は私に向き直って話始めた
「だからね?
んー…好きっていうのは、なんて言うんだろう…特別っていうのかな。
家族とか友だちとは少し違ってて。
その人といたら楽しくて幸せで…でも、苦しかったり切なかったりもするし。
胸がね、ギューってなるの。
とにかく、ずっと一緒にいたいって思えたら、
それはもう好きになってるってことなんじゃないかな」
「……」
楽しくて幸せで、
苦しくて切なくて、
胸がギューってなって、
ずっと一緒にいたい…か……
めずらしく真面目に話してくれた弥生に
驚きながらも、素直に考えてみた