紅一点!?~元男子校のお姫様~









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その日の夕方



部屋着に着替えたあたしは
約束した時間通りに翼くん
の部屋に行った



“302”

のドアを少し緊張しながら
ノックしたけど
全然返事がない



「まだ戻ってないのかな…??」


そう思いながらもう一度ノックをしてみる



コンコ…――ガチャッ


「きゃっ…!?」


『お待たせしてしまって、
申し訳ありません』



「ぁ、大丈夫、…です」





まだワイシャツに制服のズボンを履いたままで、
少し息の上がった翼くんが出迎えてくれた







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