紅一点!?~元男子校のお姫様~
『…実は、僕の家は代々続いている茶道の家元なんです
それで今度の日曜日に親同士が決めた婚約者候補の1人の方とお見合いがあるのですが、
正直な話、僕はお見合いを
したくないんです』
あたしだって、親の都合で
知らない人とお見合い
させられるなんて、絶対に
嫌だ
「…ぇーっと、つまり、
あたしが翼くんの彼女のフリをすればいいっていうこと??」
『はい、そうしていただけると助かります
…勝手なお願いで本当に、
申し訳ありません』
翼くんがあたしなんかにこんなに一生懸命頼んでくれている
あたしには断る理由なんて
ないじゃない