紅一点!?~元男子校のお姫様~
―――もしかして
「尚ちゃん!?」
思わず興奮して大きな声を
出してしまった。
恥ずかしそうにしている
あたしに尚ちゃんがフッと
笑いかけた。
『そうだよ、乃愛。久しぶりだな』
「本当に久しぶりだね!!
あたしが引越して以来
だから、4年振りかなあ。」
『お前、全然変わってないからすぐに分かったよ。』
あたしって、そんなに変わってないの!?
前よりおしゃれに気を使うようになったのに、なんかショック。
どうせ、あたしはかわいく
ないから仕方ないけど。
「尚ちゃんは変わったね。何て言うか、前よりかっこよくなった。」
あたしが笑いながら言うと
尚ちゃんは顔を反らして
しまった。
何かいけないこと言ったかな…??
「尚ちゃ「じゃあ、HR終わりな―。」」
結局、尚ちゃんが不機嫌(?)な理由は分からずに朝のHRが終わった。