紅一点!?~元男子校のお姫様~
吸い込まれそうになり、
思わず目をギュッと瞑ると
――パサッ
「……え」
あたしの頭の上に置かれたのはタオルだった
『風邪引かないように
ちゃんと拭いとけよ』
そう言って、悠弥くんが寝室
から出ていこうとした時
「あ、ありが……」
――カッ バリバリバリ
再び雷が鳴り、無意識の内に
あたしは悠弥くんの洋服の裾
を掴んでいた
「あ、ごめ……」
――カッ ガラガラガラ
「きゃあっ」
あたしは雷に驚いて、思わず
悠弥くんに抱きついていた