紅一点!?~元男子校のお姫様~









吸い込まれそうになり、
思わず目をギュッと瞑ると



――パサッ



「……え」



あたしの頭の上に置かれたのはタオルだった



『風邪引かないように
ちゃんと拭いとけよ』



そう言って、悠弥くんが寝室
から出ていこうとした時



「あ、ありが……」

――カッ バリバリバリ



再び雷が鳴り、無意識の内に
あたしは悠弥くんの洋服の裾
を掴んでいた



「あ、ごめ……」

――カッ ガラガラガラ



「きゃあっ」



あたしは雷に驚いて、思わず
悠弥くんに抱きついていた











< 310 / 485 >

この作品をシェア

pagetop