紅一点!?~元男子校のお姫様~
あたしは考えるよりも先に
体が動いていて、
自分のシーツを半分、悠弥くんにかけた
『えっ……、何を』
「風邪、引いちゃうよ??」
あたしのせいで悠弥くんが
風邪を引いちゃったら何か
嫌だから
「それに、こっちの方が
温かいよ」
『そうだな、じゃあ』
「っ!?////」
さっきまで少し空いていた
距離がなくなり、あたしと
悠弥くんの肩がくっついていた
さっきより心臓がうるさくなり、悠弥くんに聞こえちゃうんじゃないかと思った