紅一点!?~元男子校のお姫様~
みんなしてあたしをからかうんだから……
『ねえねえ、そういえば
悠弥は~??』
――ドキッ
悠弥くんの名前が出ただけで
あたしの心臓はドキドキと
動きを速める
あの日以来、悠弥くんとは
ちゃんと話をするどころか
目も合わせてくれない
……あたし、やっぱり嫌われちゃったんだ
『悠弥は今日、バイトだとかで準備は不参加だと連絡がありましたよ』
『ふーん、そうなんだあ』
――悠弥くんいないんだ
安心したような、それでいて
なんとなく寂しい気持ちがした