紅一点!?~元男子校のお姫様~
「きゃっ!!」
『ぅわっ!?』
「…いったぁ―……」
床にいきおいよくお尻を
ぶつけて立てないでいると、
ぶつかった人が手を差しの
べてくれた。
『大丈夫!?』
「…はい…、なんとか。」
本当はすごく痛いけど
我慢我慢。
ちゃんと見てなかった
あたしも悪いんだし。
『良かったあ。』
そう言って笑った人を
見ると、どこかで見た
ことがある気がした。
…誰だっけ??
ってゆーか、この人よく見たらかっこいいなあ。
黒髪の短髪だけど、いかにもスポーツできます!!
みたいな爽やか系。
『…え―っと、聞いてる??』
あっ!今はそんなことを
考えてる場合じゃなかった。
「あのっ、学園長室はどこですか??」
『えっ、学園長室!?』
「はい。用事があって…」
『じゃあ、俺が連れて行ってやるよ。』
「本当ですか!?ありがとうございますっ」
ラッキー♪
優しい人で良かった。