紅一点!?~元男子校のお姫様~
震える肩を抑えようと
したらフワリと体が温かい
ものに包まれた
『…ごめん、
僕がもっと早く行ってれば
乃愛ちゃんが恐い目にあわ
ないで済んだのに』
あたしの背中に回る腕に力が
こもるのが伝わってくる
瑠唯くんの顔は見えないけど
本当に心配してくれている
のがわかった
自然と心が安らいでいく
「そんなことないよ
瑠唯くんが来てくれなかったら、あたし………
本当にありがとう」
そのまま、あたしはまた意識を手放した