恋愛同盟
「美音?
ほっぺたどうしたんだよ?
大丈夫か!?」



教室に入ったらいきなり大翔に話し掛けられた。



「えっ。あ-…うん。
全然大丈夫!ちょっとドジって壁に当たっただけだし!
いつものことだから気にしないで。」



さすがに大翔本人に

あなたのファンにやられましたとは言えないでしょ。


「美音…
嘘つくなよ。」



「何言ってんの?
ほんとボーっとしてたら壁にぶつかっただけだよ。
ほらっ授業始まるって。」


遥斗があたしをずっと見てる…



あたしはだから
大翔には教えないでって
目でサインを送った。



分かってくれたらしく…



アイツは馬鹿だからまじで壁に当たっただけだろ



ってフォローをいれてくれた。



あたしは今日、改めて大翔のモテぶりに気付いたのだった。



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