近いようで、遠い存在のキミ (完)
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大好きな雑貨屋さんがある裏通りから、表通りへと向かっている途中だった。
彼と出逢ったのは。
―――ドンッ!
私は出会い頭に誰かとぶつかる。
「!?」
「ひゃっ!?ごっごめんなさ…っむぐっ!??」
急に息ができなくなる。
ちょ、なにっ!?
ぶつかった人の顔を確認することもできないまま、私の口は塞がれ、身体は建物の壁に押さえつけられていた。
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