近いようで、遠い存在のキミ (完)
 

「りっちゃん、かわいい」


そ、それは…


恐れ多い言葉を…ありがとうございます…。


火照る頬に手を当てる。


何かもう…これって、バカップルって言うんじゃないかな…?


恥ずかしいけど…ゆうくん楽しそうだし、それだけでいい。


………。


けど、やっぱり恥ずかしい!


ゆうくんのことをチラッと見ると、ゆうくんと目が合った。


「りっちゃん?」


「う、うん?」


「物欲しそうな顔してる」


「!してないっ」


むきになる私を見て、ゆうくんは爆笑している。


もう、バカ!

 
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