近いようで、遠い存在のキミ (完)
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――…たくさんの『初めて』を教えてくれたのはキミだった。
キミのことを好きな気持ち
キミのことを知りたい気持ち
キミのことを愛しいと思う気持ち
キミに触れたいと思う気持ち
キミのことを欲しいと思う気持ち
どの気持ちも、生まれて初めて知った気持ちだった。
知るたびに、自分の中にちゃんと感情があることを確認する。
キミは知らないと思うけど、キミと初めて触れた時、心臓が飛び出しそうなくらいドキドキしていたんだ。
一目で、キミのことを好きになった。
やっと…
キミを手に入れた。
少し前までは、近くにいるのに、触れることを躊躇うくらい遠い存在だったキミ。
今は、すぐに触れることのできる近い存在のキミ。