マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
ソッと、千梨の頬に手を当てた。


千梨の体がピクッと動き、頬が更に赤くなる。


「お礼なら…………」


ちっちゃい呟きだったけど、抱きしめられてる距離なので、辛うじて聞き取れた。


「お礼なら?」


首を傾げて問うと、千梨が切なそうにマユを下げ…………




「キスがいい………」




―――――私の唇に、何か柔らかいものが押し当てられた。


目の前には、太陽と朝見かけた佐久間君と並んだらアイドルグループみたいに思えれる、カッコイイ顔。


「ふっ……!?」


幹居 連香。


ファーストキスを奪われました。
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