マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
多分161cm位かな?とボケッと推測していると、連香が右手を振り上げた。


オレは冷静に、左頬に当たりかけた手を避ける。


「ちょっ!避けてんじゃないわよ!!」


今ので更に怒りの炎に油を注いでしまったらしく、強い視線で睨まれた。


ヤバイ……まさかここまでお怒りになるとは思わなかったから、困った。


「――――分かった。殴りたいなら殴ればいいよ。今度は避けないから」


スッと目を瞑り、ビンタされるのを待った。


ところが………何も物音一つしない。


「連香?」


両目を開けると、驚くべき光景が広がっていた。
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