マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
連香はまたオレから離れようと暴れるけど、華奢な女の子とバスケ部で鍛えてる男子。


誰がどう考えたってオレの方が力が強くて、離して貰えないと理解した連香は、オレの腕の中で大人しくなった。


「オレの話………聞いてくれ、連香」


泣かした罪悪感でトーンが下がった声で頼んだ。


「嫌。離して」


ウグッ……!!


「頼むから!!――――悪かった。いきなりキスなんかして」


“キス”という単語を聞いただけで、連香が赤面。


どんだけ純粋なんだ、コイツ…………


口元がついついゆるみかけたが、頑張って我慢した。
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