マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
「キスした理由、さっきも言ったじゃん」


「“カワイかった”から?千梨はカワイかったら、誰にでもキスするの!?」


なワケねぇ……


“誰でもいい”なんて、断じてあり得ねぇ………


「そんな事あるハズ無いだろ。オレはお前だからキスした」


連香の体を離し、両肩を掴んで目線を合わした。


赤くなった瞳に罪悪感が溜まりまくるが、折れたらダメだ。


「私だから………?ハハッ、全然意味分からない……千梨、離してよ!!」


悲しそうな笑い声をあげ、連香がオレの手を振り払い、走り出した。


「待っ………連香!!」
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