マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
寝不足気味だったから、余計眠気を誘う。


「連香眠いのか?」


千梨の問いに、小さく頷いた。


「誰の……せいだと……ああ、HR………」


「HRなんかもう始まってるぞ。今行ったら確実に注目されるな」


千梨………アンタ、2位なのに不真面目だわねぇ。


嫌味が言いたいのに、眠くて喋れない。


「眠いなら寝ろよ。オレも寝るから」


千梨が優しく…ゆっくりと私の髪の毛を撫でた。


小川君から助けてくれた後もこうしてくれて、本当に安心したんだ。


「じゃあ………寝るぅ……」


お布団みたいに暖かいな…千梨って。
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