マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
「あの千梨……?もしかして怒っちゃった?気分悪くしたなら…ごめんね………」


「――――バカちげぇよ。連香、今日ちょっとだけど化粧してるだろ」


千梨は空いてる右手で、私の顔を指差した。


お化粧……?確かにナチュラルだけど、今日はメイクしてる私。


お母さんや紀右は“似合ってるよ”言ってくれたけど、似合ってなかったのかな………?


「うん、してるよ。似合って無いのは自覚してるから、言わないでよ」


プイッと千梨がいない方向を向くと、繋いでる手をクイクイ引かれる。


と同時に、何やら暖かい気配がすぐ傍でした。
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