マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
右耳に違和感を感じたのは、ほんの一瞬だった。


「カワイイよ。メチャクチャ…な。皆の前で抱きしめたかった位」


自宅の玄関で紀右にされたのと、同じシチュエーション。


学校で千梨に告白された時の記憶も、バッと蘇った。


「なっ……//////千梨!耳元で囁くのやめて!!」


前にいる太陽達に分からぬ様に怒鳴る。


ところが当の本人は、楽しそうに口笛を吹いていた。


「悪いけどオレSだから、お前イジメるのやめらんねぇわ。カワイ過ぎて」


…ギャーーーーッ!!


認めたくないけど、やっぱり千梨お父さんタイプだぁぁ!
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