マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
「ちょっと千梨、乗りたくないなら乗りたくない言いなよ。相ケ瀬さんと神蔵君に」


藤木さんの忠告に、千梨は顔を上げた。


イケメンな顔は、白さが抜けて青さしか残ってない。


「………紅、何か言ったか………?」


千梨!?ちょっと本気でヤバイんじゃないの!?


繋がってる千梨の手、手汗ハンパ無いし……このままだったら、危険だ!


しょうがない、こうなったら――――…


「ねぇ太陽、みやび、私コーヒーカップ乗りたいんだ。でも1人じゃ恥ずかしいから、千梨と行くね!」


私は2人の返事をろくに聞かずに、千梨と走り出した。
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