マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
ルンルン浮かれた足取りで、目的地の中庭に到着。


太い幹が力強い木に背中を預けて、お弁当の包みを開いた。


「ワァ、おいしそ~~~う☆さすがお母さん!!」


卵焼き、唐揚げ、タコさんウインナー……お母さんが作るお弁当は、毎回おいしい!


お母さんは天然だけど、家事はおばあちゃんに教え込まれて来たから大得意。


私と紀右も将来の為に、料理を教わってるんだ。


「ああ……卵焼きおいしい♪」


お母さん特製のお弁当に、舌鼓を打つ。


そう………この時までは、私の人生は極普通な、ありふれた毎日だった。


が――――…
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