マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
真顔で言い返され、言葉に詰まった。


確かにずっと女子にキャーギャー言われ、昼飯すら落ち着いて食えない今の状況は嫌だ。


だからと言って、彼女作りたいとは…………思えれねぇ!


「知良……オレ彼女とかいいわ………」


空になった弁当箱をしまい、低い声で嘆いた。


「そっか…うちの学年の女の子って、騒がしいギャル系多いもんな………千梨には合わないよな」


知良もしょっちゅう告白されるから、すんなりオレの気持ちを理解してくれた。


ホント、モテ過ぎるってのも困ったもんだ………

(↑腹立つわぁ……)


――――あ。
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