マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
情けなくなりながらも、オレなりに連香に伝えなければいけないと思い、話し続けた。


「オレが好きなのはお前だ。お前以外は興味無い。どうか信じてくれ」


一旦連香を離して、目を見て言い切った。


赤くなってる二重の目………オレのせい。


「……イ…ヤ………信じない…信じられない………」


連香は小さく小さく首を横に振った。


“信じられない”のであれば……頑張ればまた笑ってくれるかもしれない。


「だったらまたオレ頑張るよ………だから泣かないでくれ……」


結局オレは、泣いてる想い人にこれしか言えなかった。
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