マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
真剣な瞳でそう言われ、少し嬉しかった。


だけど写真の女の子の姿が頭を過り、信じられなくて走って帰っちゃったんだ。


信じられなくて…当たり前でしょう?


散々つきまとってたクセに………あの子は誰なの?彼女なの?


彼女ならなんで私に“好き”なんて言ったの?写真の子は彼女じゃない……?


考え込んでる内に、10分位経ってるのに気づいた。


「あっ……図書館に行かなきゃ」


お母さん達に『図書館行く』言ったのを思い出し、涙を拭いて部屋を出た。


「お姉ちゃん………」


1階から来た紀右と、鉢合わせする。
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