マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
オレは先程、昼食を一緒に食べようとしつこくつきまとう女子から逃げていたら、中庭で幹居を見かけた話をした。


木に寄りかかり、おいしそうに弁当を食べてる幹居を見てたら、無意識の内に声をかけてたオレ。


大きな透き通った瞳で見返されると、ちょっとだけドキドキしちまった………


「へぇ…学年1位と2位が顔合わせた所、見たかったわオレ」


そう言う知良は、なぜか空の雲の数を数えていた。


あ、言い忘れてたけど、オレ1学年成績2位なんだわ。


前回は幹居に5点差位で負けたが、別に“勝ちたい”とか”悔しい”とかは思って無い。
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