マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
オレは女をその場に残して、飛び出した。


「ちょっと千梨!?この子誰なのよっ!!」


驚いたみやびの声が後ろからした。


「知良と紅に聞いてくれ!たくマジであり得ねぇーーし!!」


普通なら静かにしなきゃいけない図書館を、全力で走り抜けた。


早く連香に真実を知らせたくて……それだけだったんだ。


“走らないで”と注意されたのを3回無視して、図書館の外に出る。


左右に別れた道……連香どっち行ったんだよ!?


「父親が“連右”さんだから………右っ!」


何ともどうしようもない理由で、進行方向を決めた。
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