マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
知良は10秒程考え込み、やがて気マズそうに口を開いた。


「あのさ………もしかして、だけど、幹居ってお前の事知らないんじゃね?」


ハァ!?幹居がオレを知らない!?


「まさか……あり得ねぇだろ」


仮にもオレは、幹居に続いて学年で2位の成績を誇り、自分で言うのも何だが…………モテる(恥)


そんなオレの事を幹居が入学して2ヶ月経った6月の今でも知らないとは、思えなかった。


アレ?オレ……ナルシストみてぇ。


「だ、だよなーーー!モテモテなお前を知らない女子なんかいるワケが無いよな!!わりぃ、忘れて!!」
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