マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
でも言わないと伝わらないと思い、ちょっと体を離して千梨と見つめ合った。


トンネル型の遊具の中は薄暗くて、光はあまり差し込まない。


だけど千梨が瞬きもしないで私を見つめているのが、よく分かった。


「うん……本当。好きです………//////」


恥ずかしさを堪えて、ちゃんと目を見て伝えた。


私の……大切な、一度手放しかけた千梨への想い。


手放さなくて良かったなと、心から思った。


「………」


「せ…千梨?」


「~~~~!やったーーーっ!!」


ハイパースマイルの千梨に、ギュ~~~ッと抱きしめられる。
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