マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
階段を昇り、先に自室に行かせた連香の元に急ぐ。


「お待たせ。グレープジュースで良かったか?」


部屋のドアを開けると、連香は四方八方に配らせていた視線をオレに向けた。


「あ…ああ……ありがとう!!」


連香……緊張しまくってんな。


背筋メッチャ伸びてるし、肩は力が入って上がってる。


まあ当たり前か、男――――…しかも彼氏の部屋にいるんだから、緊張しない方が変だよな。


「連香ちゃん。もっとリラックスしなさい。ガチガチになり過ぎだから」


フッと笑いながらコップを渡すと、連香の手が震えてた。


あーーー…
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