マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
廊下のあっち側には幹居・相ケ瀬、こっち側には紅がいるから、男子の目は忙しいのだ。


「紅、大丈夫だ。コイツはお前にベタボレだから、他に目移りなんかしねぇよ」


笑顔で言うと、知良が真っ赤になって変な動きをし始めた。


あーーー、面白れぇ。


「千梨、コイツ浮気とかしてないよね?」


紅は疑いの目を向けといて、口元を上げていた。


信じてんだよな………知良の事。


「だから大丈夫だって。たく………お前等本当」


「「バカップルだよな・ねーーー」」


………ん?


今、誰かとオレの声、カブッた―――…よな?
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