マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
「な、何?」


中庭で声をかけた時は初めて幹居と2人きり(?)になったので、興味本意で話しかけた。


でも、皆がいる廊下であっちから声かけられると、変に緊張しちまう………


微妙に声が震えてるのをバレない様に、返事をした。


「コレ、アナタのじゃないですか?」


幹居がポケットから何かを取り出す。


黒い長い髪がサラサラと揺れて、見応えがあった。


「ハイ」


差し出されたのは、ケータイ用のストラップ。


王冠型の飾りが付いたストラップは、確かにオレがケータイに付けていたヤツだった。


「アレ?なんで……っ」
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